このページは、特定サイトの作業記録ではなく、WordPressの一般的な移行手順をまとめたものです。利用中のテーマやプラグインによって確認箇所は変わるため、必ずバックアップとテスト環境を用意してください。
有料テーマから無料テーマのCocoonへ変更すると、テーマ代を抑えながらブログや情報サイトを運用できます。ただし、テーマを有効化するだけでは移行は完了しません。テーマ固有のブロック、ショートコード、広告設定、メニューなどは引き継がれない場合があります。
安全に進める順番は、調査 → バックアップ → テスト環境で切り替え → 表示と機能の修正 → 公開です。
最初に確認:Cocoonへ変えるべきケース
- 更新費用やライセンス条件を見直したい
- ブログ・情報サイトに必要な機能を無料テーマでまかないたい
- 現在のデザインより記事と導線の改善を優先したい
- テーマ固有機能への依存が少ない
反対に、現在のテーマ専用ブロック、ランキング、LP、商品リンクを多用している場合は、移行後の修正量が大きくなります。費用だけで決めず、主要記事を何ページ直す必要があるかを先に数えます。
有料テーマからCocoonへ変更する手順
1. 変更前の状態を保存する
- ファイルとデータベースのバックアップ
- 現在のテーマ名・バージョン・ライセンス情報
- 子テーマと追加CSSの内容
- メニュー、ウィジェット、広告、アクセス解析コード
- トップ・主要記事・固定ページのPC/スマホ画面
バックアップは「作成できた」だけでなく、復元方法まで確認します。可能なら本番サイトの複製やステージング環境で作業し、本番でいきなり切り替えないほうが安全です。
2. テーマ依存の機能を洗い出す
記事本文を検索して、テーマ独自のショートコードやブロックを使っているページを一覧にします。特に確認したいのは、吹き出し、ボタン、ランキング、FAQ、関連記事、商品リンク、CTA、目次です。
3. Cocoonの親テーマと子テーマを入れる
Cocoon公式のダウンロード案内に従い、親テーマと子テーマをインストールします。通常は親テーマを残したまま、Cocoon Childを有効化します。親テーマ本体へ直接カスタマイズを書くと、更新時に消える可能性があります。
4. テスト環境でCocoon Childを有効化する
WordPressでは「外観」からテーマを切り替えられます。基本操作はWordPress公式のテーマ操作ガイドでも確認できます。切り替え直後は、トップページ、記事、固定ページ、カテゴリ、検索結果、404ページを確認します。
5. 全体設定を作り直す
- ロゴ、サイトカラー、文字サイズ、ヘッダー
- グローバルメニュー、フッターメニュー、ウィジェット
- トップページ、新着・人気記事、パンくず
- 目次、関連記事、SNS、OGP
- 広告コード、アフィリエイト、計測タグ
旧テーマの設定画面に保存された値は、Cocoon側へ自動変換されるとは限りません。表示だけでなく、リンク先や計測イベントも確認します。
6. 主要記事から本文の崩れを直す
すべての記事を同じ優先度で直す必要はありません。検索流入、売上、問い合わせに寄与するページから確認します。テーマ固有ブロックが「未対応ブロック」や文字列として残った場合は、標準ブロックまたはCocoonの機能へ置き換えます。
移行後の確認チェックリスト
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 表示 | PC・スマホ、見出し、表、画像、余白 |
| 導線 | メニュー、関連記事、ボタン、CTAのリンク先 |
| SEO | title、canonical、noindex、構造化データ、サイトマップ |
| 収益 | 広告、商品リンク、計測用パラメータ |
| 速度 | キャッシュ削除後の表示、画像サイズ、不要機能 |
| 計測 | Search Console、GA4、コンバージョン |
元のテーマはすぐ削除しない
切り替え直後は、元のテーマを削除せず残しておくと、問題発生時に戻しやすくなります。ただし、再有効化すれば必ず完全復元できるとは限りません。テーマ外に保存された設定、プラグイン設定、キャッシュ、データ更新が影響することがあるため、バックアップを復元できる状態が大前提です。
Cocoonへ移行後、見た目を整える方法
テーマ変更後すぐに有料テーマ並みの装飾を増やすより、サイトの役割、トップページ、記事分類、内部リンクを先に整えるほうが失敗を減らせます。1NUXでCocoonのまま見た目と構成を変えた実例は、Cocoonのままサイトをリニューアルした方法で紹介しています。
一方、CSSや設定作業を減らす目的で再び有料テーマを検討する場合は、Cocoonから有料テーマへ変更する手順と選び方も確認してください。
まとめ
有料テーマからCocoonへの変更は可能ですが、「テーマを有効化して終わり」ではありません。テーマ固有機能の棚卸し、テスト環境での検証、主要記事の修正、SEO・広告・計測の再確認までを一つの移行作業として考えます。
