マカフィーの偽警告をクリックしてしまったら?操作別の対処法

マカフィー(McAfee)の警告をクリックしてしまった。ウイルスに感染したのでは、と不安になっているかもしれません。

クリックしたことだけで感染の有無は判断できません。まずは、その後に何をしたかを確認しましょう。ページを開いただけなのか、ファイルを実行したのか、パスワードやカード情報を入力したのかで、必要な対処が変わります。

この記事では、主にWindowsのパソコンを対象に、操作別の確認手順をまとめます。警告の見分け方や、繰り返す通知の止め方を先に知りたい場合は、マカフィーの警告が急に出てきた場合の確認方法をご覧ください。

遠隔操作が続いている場合は、先に接続を切ってください。Wi-Fiをオフにする、LANケーブルを抜くなどして通信を止めます。カード情報を入力した場合は、警告に書かれた番号ではなく、カード会社の公式窓口へ連絡してください。

何をしたかで、必要な対処を選ぶ

行った操作 先にすること
ページを開いただけ ページを閉じ、ダウンロード履歴を確認
「通知を許可」を押した そのサイトの通知をブロック
ファイルを保存しただけ 開かずに削除・スキャン
ファイルを実行・アプリや拡張機能を追加した 追加物の確認とフルスキャン
パスワード・認証コードを入力した 別の安全な端末からアカウントを保護
カード情報を入力・支払いをした カード会社など公式窓口へ連絡
電話して遠隔操作を許可した 通信を切り、復旧方法を相談

複数に当てはまる場合は、それぞれの対処が必要です。会社や学校のパソコンなら、勝手にアプリの削除や初期化を進めず、管理担当者へ連絡してください。

ページを開いただけで、入力もダウンロードもしていない場合

まず、開いたタブを閉じます。ページ内に描かれた「×」や「キャンセル」はリンクの場合があるので、ブラウザーのタブやウィンドウ側の操作を使ってください。

全画面で閉じる場所が見えない場合はEscキーを試し、WindowsではAlt+F4でウィンドウを閉じる方法もあります。再起動後に「前のページを復元する」と表示されても、不審なページは復元しないでください。

  1. 警告ページを閉じる
  2. ブラウザーの「ダウンロード」で、見覚えのないファイルが保存されていないか確認する
  3. Windowsとブラウザーの更新を確認する
  4. 通知が繰り返す場合は、次の通知設定を確認する

入力・実行・許可をしていないなら、それらを行った場合とは分けて考えられます。ただし「開いただけだから絶対に安全」とも断定できません。不審な動作がある、何を押したか曖昧という場合は、利用中のセキュリティソフトでスキャンしてください。

「通知を許可」を押した場合

通知許可は、アプリのインストールとは別です。不審なサイトに通知を許可すると、その後も警告風の通知が届くことがあります。通知の表示だけで、ウイルス感染したとは限りません。

Chromeの場合

  1. Chromeの「設定」を開く
  2. 「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「通知」を開く
  3. 許可済みのサイトを確認し、不審な送信元をブロックする

パソコンのChromeでは、アドレスバーに chrome://settings/content/notifications と入力して開くこともできます。不審なサイトを確認のために訪問する必要はありません。

Edgeの場合

Edgeの「設定」を開き、設定内で「通知」を検索します。サイトごとの通知権限で、不審な送信元をブロックしてください。Chromeで設定しても、Edgeに許可した通知は止まりません。

通知の送信元がMcAfeeアプリ本体なら、ブラウザー通知とは別です。スタートメニューから正規アプリを開き、保護状態や契約状況を確認しましょう。ロゴだけで本物・偽物を決めないことが大切です。

参考:Google公式の通知設定/Microsoft公式のEdge通知設定

ファイルを保存したが、まだ開いていない場合

「ダウンロードした」と「実行した」は違います。保存されただけの不審なファイルは、確認のために開かないでください。

ブラウザーのダウンロード履歴でファイル名と保存先を確認し、不要なファイルは削除します。判断がつかなければ、開かずに利用中のセキュリティソフトで確認してください。

WindowsでMicrosoft Defenderを利用している場合、ファイルを右クリックし、「その他のオプションを確認」→「Microsoft Defenderでスキャンする」を使える場合があります。表示はOSや利用中の保護ソフトにより異なります。

参考:Microsoft公式:ファイルやフォルダーをスキャンする

ファイルを実行した・アプリや拡張機能を追加した場合

何を追加したかを確認します。日時、ファイル名、アプリ名は、相談する際にも役立ちます。警告に誘導されて入れたアプリや見覚えのない拡張機能は、正規の設定画面から削除します。相手の指示で、セキュリティソフト自体を無効にしないでください。

そのうえで、利用中の正規のセキュリティソフトを更新し、フルスキャンを実行します。McAfeeなど別のソフトが保護を担当している場合は、そちらの案内に従ってください。

Microsoft Defenderを使っている場合の確認手順

  1. スタートメニューから「Windows セキュリティ」を開く
  2. 「ウイルスと脅威の防止」→「スキャンのオプション」を開く
  3. 「フルスキャン」を選んで実行する
  4. 検出結果と「保護の履歴」を確認する

脅威が残る疑いがある場合には、Microsoft Defenderのオフラインスキャンも選択肢です。再起動を伴うため、作業中のファイルを保存してから、公式手順に沿って実行してください。

スキャンで検出されなかったことだけで、情報が送信されていないと証明できるわけではありません。パスワードやカード情報も入力していたら、次の対処を並行して進めます。

参考:Microsoft公式:Windowsセキュリティのスキャン機能

パスワードや認証コードを入力した場合

入力したサービスの公式アプリや公式サイトを、自分で開いて対応します。不審なソフトを実行したPCではなく、別の安全なスマホやパソコンを使ってください。

  • 入力したパスワードを変更する
  • 同じパスワードを使っている他のサービスも変更する
  • ログイン履歴・接続中の端末を確認し、不審なセッションを終了する
  • 回復用メールアドレスや電話番号が変更されていないか確認する
  • 多要素認証を設定し、覚えのない認証要求は承認しない

認証コードを渡したりログインを承認したりした場合は、相手がすでにアクセスした可能性も考えて、サービスの公式サポートへ相談してください。ログインできなくなった場合も、偽のサポートではなく公式のアカウント回復手順を使います。

参考:Microsoft公式:フィッシングへの対処

カード情報を入力した・支払いをした場合

被害の有無を自己判断して待つより、カード会社へ状況を伝えて対応を確認してください。カード裏面、公式アプリ、公式サイトなど、信頼できる窓口を使います。

入力した情報、操作した日時、請求額などを整理し、利用停止・再発行・請求への対応が必要か相談します。銀行から送金した場合は、その金融機関へ連絡してください。

「返金のため」「支払いを取り消すため」と相手から追加の送金やコードの提示を求められても、応じないでください。会話、領収書、取引番号などの記録は、公式窓口へ相談するために残します。不審なページを開き直す必要はありません。

電話して、遠隔操作を許可した場合

まず相手との通話を終え、Wi-Fiをオフにする、LANケーブルを抜くなどして遠隔接続を切ります。ネットワークを切断して遠隔操作を中断する方法は、IPAも案内しています。

遠隔操作に使われたアプリ自体が正規の製品でも、相手が信頼できるとは限りません。

この場合は、アプリを削除しただけで元に戻ったと考えないでください。相手がどの設定やデータに触れたか、見える範囲だけでは判断できないためです。

使用されたアプリ名や時刻を控え、メーカーの公式サポートや信頼できる修理・相談窓口へ、復旧方法を相談します。Microsoftは、不正な相手に端末へのアクセスを許した場合、端末のリセットも検討するよう案内しています。初期化はデータに影響するため、保存するデータや復旧方法を確認したうえで進めてください。

パスワードの変更やカード会社への連絡は、別の安全な端末から行います。会社のPCなら、管理担当者の指示を優先します。

参考:IPA:遠隔操作ソフトの悪用への注意/Microsoft:サポート詐欺の被害に遭った場合の対処

よくある質問

クリックしただけでも、初期化が必要ですか?

クリックしたという理由だけで、一律に初期化する必要があるとは判断できません。入力・実行・許可の有無を確認します。遠隔操作された、不審な動作が続くなどの場合は、復旧方法を公式窓口へ相談してください。

通知を止めたら、それで対応は終わりですか?

通知許可だけが原因なら、ブロックで表示が止まる場合があります。ただし、ファイル実行や情報入力もしていた場合は、通知を止めることとは別の対処が必要です。

新しく有料のセキュリティソフトを買うべきですか?

警告が出たことだけを理由に、その画面から購入する必要はありません。まず現在の保護状態を確認し、必要な対処を進めます。ソフトを追加購入しても、入力済みのパスワード変更やカード会社への連絡の代わりにはなりません。

何を押したか、よく覚えていない場合は?

ブラウザーのダウンロード履歴、追加されたアプリ・拡張機能、ログイン通知や決済履歴など、確認できる記録をたどります。確認のために偽サイトへ戻らず、わからない部分を含めて公式サポートや管理担当者へ伝えてください。

警告の言葉より、自分が行った操作を確認する

「ウイルスが見つかった」「今すぐ対応」と表示されても、その文面だけで行動を決める必要はありません。

開いただけなのか。何かを許可・実行したのか。情報を入力したのか。

自分が行った操作を整理すると、次にすることを選びやすくなります。不要な通知は止め、必要な確認は一つずつ。焦って操作を増やさないことから始めましょう。

確認日:2026年10月20日。設定名はWindows・ブラウザー・セキュリティソフトのバージョンによって異なる場合があります。

関連記事

このほか、Google Chromeの不要な広告・マルウェアへの対処、McAfee公式の偽通知への注意喚起を参照しています。

この記事が役に立ったら

応援は任意です。記事はこれまでどおり無料で読めます。

このページをシェアする
タイトルとURLをコピーしました