運用中のWordPressサイトを見直すとき、「有料テーマへ替えないと見た目は変えられないのか」と迷うことがあります。
1NUXは、以前から使っていた無料テーマCocoonを残し、サイト名・デザイン・構成を見直してリニューアルしました。
結論からいうと、新しい有料テーマは必要ありませんでした。Cocoonの子テーマ、CSS、トップページ、記事分類を整えることで、テーマを替えずにサイト全体の印象と使いやすさを大きく変えられました。
この記事は、別テーマからCocoonへ移行する手順ではありません。
もともとCocoonだったサイトを、そのままリニューアルした実例です。
なぜCocoonのままリニューアルしたのか
最初に優先したのは、新しいテーマを選ぶことではなく、今ある記事と検索評価を確認して、サイトの役割を決め直すことでした。
- すでに検索エンジンに登録されている記事とURLがあった
- Cocoonの基本機能で記事サイトに必要な表示を作れた
- 子テーマを使えば、親テーマの更新を妨げずにデザインを調整できた
- テーマ代を増やすより、記事と導線の改善を優先したかった
サイトのリニューアルは、見た目を変えること自体が目的ではありません。既存の検索流入を守りながら、読者が目的の記事へ移動しやすくし、サイト全体を育てやすくすることが目的です。
実際に変更した5つの箇所
1. サイト名と扱うテーマを整理した
リニューアル前はガジェット中心のブログでした。現在は1NUXとして、Gmail、WordPress、SEO、アクセス解析など、個人がWebを使うときに役立つ情報を扱うサイトへ整理しています。
2. トップページを作り直した
新着記事を並べるだけでは、初めて来た人が何を読めばよいか分かりません。そこでトップページを、テーマ別の入口、注目記事、最新記事へ移動できる構成に変更しました。
3. 色・文字・カード表示を子テーマで調整した
Cocoon本体のファイルは直接編集せず、子テーマ側のCSSで配色、余白、見出し、記事カード、ヘッダーなどを調整しました。親テーマを直接変えると、アップデート時に変更が消える可能性があるためです。
4. 既存記事を一括削除せず整理した
現在の方向性と合わない記事も、すぐ削除するのではなく、検索表示、アクセス、被リンク、内容を確認しました。残す記事は本文・タイトル・内部リンクを改善し、現在の主題から離れる記事はアーカイブとして扱っています。
5. PCだけでなくスマホ表示を基準にした
ヘッダー、文字サイズ、画像比率、記事カード、ボタンの押しやすさはスマホでも確認しました。管理画面で整って見えても、実際の画面ではタイトルが切れたり、余白が広すぎたりするためです。
リニューアル前に残した記録
変更前の状態を記録せずに作業すると、何が原因で数字が動いたのか判断できなくなります。1NUXではステージング環境を用意し、公開サイトへ反映する前に表示を確認しました。
- ファイルとデータベースのバックアップ
- 使用テーマ、子テーマ、プラグインの一覧
- メニュー、ウィジェット、広告コード、計測タグ
- Search Consoleとアクセス解析の基準値
- 主要ページのタイトル、URL、インデックス状態
分析方法を整理したい場合は、アクセス解析ツールの比較と個人ブログ向けSEOツールの比較も参考になります。
Cocoonを継続するメリットと注意点
| 項目 | Cocoon継続で感じたこと |
|---|---|
| 費用 | テーマの追加購入費を抑えられる |
| デザイン | 子テーマとCSSで大きく変えられる |
| 更新 | 親テーマを直接編集しなければ保守しやすい |
| 表示崩れ | テーマ変更による装飾崩れを避けやすい |
| 作業量 | 独自デザインにはCSSと表示確認が必要 |
一方で、どのサイトでもCocoonを使えばよいわけではありません。現在のテーマ固有のブロック、ショートコード、ランキング、商品リンクが多い場合は、テーマ変更で本文が崩れることがあります。利用条件やライセンス、テーマ依存の装飾が何件あるかも事前に確認が必要です。
リニューアル後に確認したチェックリスト
- トップ、記事、カテゴリ、固定ページのPC・スマホ表示
- メニュー、関連記事、記事内リンク、問い合わせ先
- canonical、noindex、サイトマップ、404ページ
- Search ConsoleとGA4の計測
- 画像のalt、OGP、アイキャッチの表示
- 広告・アフィリエイトリンクの行き先
長く運用しているサイトでは、使っていない広告IDや古いSNSリンクが残っていることもあります。デザインだけでなく、収益先・計測先・連絡先まで現在の運用に合っているか確認します。
有料テーマを選ぶ前に判断したいこと
有料テーマには、完成度の高いデザインや独自ブロックなどの利点があります。ただし、サイトをリニューアルするときに必須とは限りません。
- 今のテーマで目的の導線を作れるか
- テーマ変更で既存記事が崩れないか
- 追加費用を回収できる見込みがあるか
- 記事改善や収益導線のほうが優先ではないか
1NUXでは、Cocoonを使い続けることで追加費用を抑え、その分をサイト構成、記事、内部リンク、アイキャッチの改善に振り向けました。
テーマ変更も検討している場合
Cocoonのまま整える方法と、別テーマへ移行する方法では、準備する内容が異なります。移行を決める前に、現在の記事で使っているテーマ固有ブロック、広告、計測、メニューを確認してください。
- 有料テーマからCocoonへ変更する方法:費用や運用を見直して無料テーマへ移る一般的な手順
- Cocoonから有料テーマへ変更する方法:移行手順と有料テーマを選ぶ判断軸
1NUXが実際に行ったのは、このページで紹介した「Cocoonを継続したリニューアル」です。別テーマへの移行記事は一般的な手順として区別しています。
まとめ:テーマより先に、サイトの役割を決める
サイトの見た目は、無料テーマのままでも大きく変えられます。1NUXではCocoonを継続し、子テーマとCSS、トップページ、記事整理を組み合わせてリニューアルしました。
ただし、検索流入の変化をテーマだけの効果とは断定できません。記事内容、タイトル、内部リンク、サイト構造も同時に改善しているためです。だからこそ変更前の数字を残し、公開後にSearch Consoleとアクセス解析で確認することが重要です。
サイトをリニューアルするときは、すぐテーマを買い替えるのではなく、まず「残す検索資産」「サイトの役割」「必要な導線」を決める。テーマ選びはその後でも遅くありません。

