Apple Watch(GPSモデル)はiPhoneなしでもApple Payが使える。「近くに必要」だと思っていた話

つい最近、記念品としてApple WatchのGPSモデルを頂戴した。

人生で初めてのApple Watchである。

アクセサリーを含め、衣服以外のものが身体にまとわりつく感覚が苦手な私は、
「時計」というだけで完全にスルーしていた。

今回、記念品として頂戴しなければ、一生使う機会がなかったかもしれない。

初めてのApple Watchは数日で手放せなくなった

腕にまとわりつく感覚はあるものの、慣れてしまえば思っていたほど不快ではなかった。バンドを選べば、もっと自然に装着できるかもしれない。

そして、多少の違和感を我慢してでも、それを上回る便利さがあることに驚いた。

使い始めてから、わずか2〜3日。

Apple Watchは、すっかり手放せないものになってしまった。

特に気に入っているのが、次の3つである。

  • 時間を振動で知らせてくれる機能
  • 睡眠ログ
  • Apple Pay

私は過集中によって、気がつけば数時間が経過していることが結構な頻度である。

そんな私にとって、腕の振動で時間を知らせてくれる機能は、意識を現実へ戻してくれる存在になった。

睡眠ログも面白い。少しでも良い結果を残したいがために、以前より早く寝るようになった。

しかし、最も便利だと感じたのはApple Payだった。

iPhoneすら取り出さず、腕をかざすだけで決済できる。この手軽さには感服してしまった。

GPSモデルではiPhoneなしで払えないと思っていた

私は怠惰な人間なので、iPhoneのApple Payを使い始めてから、「クレジットカードを財布から取り出すこと」さえ面倒になった。

いまでは、物理的なクレジットカードしか使えない店を避けることもある。

そこへApple Watchが加わった。

iPhoneをポケットから取り出す必要すらない。腕をかざすだけで支払いが終わる。

この手軽さに慣れると、今度は近所のコンビニへ行くためだけに、iPhoneを持ち歩くことまで煩わしく感じるようになった。

「iPhoneすら持ちたくない」

「完全に手ぶらで行きたい」

そう思うようになっていた。

しかし、私のApple WatchはGPSモデルである。

iPhoneが近くにないと通信できない。だから、Apple Payも使えない。

そう思い込んでいた。

このときは本気で、

「Apple Watch単体でApple Payを使うために、セルラーモデルへ買い替えてやるぜ!」

と考えていた。

iPhoneを車に置いたまま決済できていた

そんなことを考えてから数日後、車でコンビニへ立ち寄った。

いつもどおり、Apple WatchのApple Payで決済する。

支払いを終えたあと、ふと気がついた。

iPhoneを車の中に置いたままだった。

それなのに、Apple Watchで普通に決済できていた。

「あれ?」

Bluetoothは、思っていた以上に遠くまで届くのだろうか。

車へ戻り、検索してみる。

「Apple Watch Apple Pay iPhoneなし」

検索結果を見て、思わず声が出た。

「できるんかーい!」

Apple WatchのGPSモデルでも、あらかじめカードを登録しておけば、iPhoneが近くになくても店舗でApple Payを使えるのだ。

Apple WatchだけでApple Payを使える仕組み

調べてみると、Apple Payは私が想像していた仕組みとは少し違っていた。

カードを登録すると端末固有の番号が保存される

Apple Watchへクレジットカードやデビットカードを登録すると、カード発行会社による確認が行われる。

承認されると、実際のカード番号とは異なる、そのApple Watch固有の「デバイスアカウント番号」が作られる。

この番号は、Apple Watch内部の「Secure Element」と呼ばれる領域に暗号化して保存される。

つまり、実際のカード番号をApple Watchがそのまま持ち歩いているわけではない。

Apple公式でも、実際のカード番号とは異なるデバイスアカウント番号がApple Watch内のSecure Elementに保存されると説明されています。

支払い時はApple Watchと決済端末が直接通信する

店舗でApple Payを使うときは、Apple Watchと店の決済端末がNFCという近距離無線通信で直接やり取りする。

Apple Watchから送られるのは、デバイスアカウント番号と、その取引専用に作られるセキュリティコードなどの情報である。

実際のカード番号が、そのまま店舗へ渡されるわけではない。

この支払いに、ペアリングしているiPhoneとのBluetooth通信は必要ない。

GPSモデルでも店舗での支払いには使える

Apple公式でも、Apple Watchが iPhone / Wi-Fi / モバイル通信 に接続されていない状態であっても店舗でApple Payを利用できると案内されている。

つまり、Apple Payで店舗決済をするためだけに、セルラーモデルを購入する必要はなかった。

ただし、カードの新規登録や設定変更、オンライン通信を必要とする機能は別である。

「Apple Watchだけで何でもできる」という意味ではないが、少なくとも登録済みカードによる店舗での支払いは、GPSモデル単体でもできる。

手ぶらでコンビニへ行けるようになった

こうして私は、Apple Watchを腕につけるだけで、近所のコンビニへ行けるようになった。

財布もいらない。

iPhoneもいらない。

通信契約付きのセルラーモデルへ買い替える必要もない。

Apple Watchを使い始めるまで、時計はただ時刻を確認するためのものだと思っていた。

しかし実際には、時間を知らせ、睡眠を記録し、財布とiPhoneを持ち歩く手間まで減らしてくれた。

またひとつ、持たなくていいものが増えた。

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