この記事は、Wikipediaの記事内にある気になったリンクを、毎日2回だけたどる「Wikiトリップ」の10月編です。
初めて読む方は、先にWikiトリップのまとめ記事をご覧ください。これまでのルートは、6月編、7月編、8月編、9月編で振り返っています。
2026年10月は、「SOPHIA」の記事から歩き始めました。
学生時代によく聴いていた、大好きなバンドです。
そこからギター、電子回路、コンピューターへ。仕事で使うExcelを通ったかと思えば、入院中に聞いたことのある言葉が次々に現れました。
さらに人間やコミュニケーション、心理学を経て、もう一度SOPHIAへ。最後は『頭文字D(イニシャルD)』を通り、群馬県の「渋川市」に到着しました。
好きな音楽、入院中の記憶、そして、いつか自分の車で訪れたい場所。10月は、自分にとって大切なものをたどる旅になりました。
| 期間 | 出発 → 到着 | 記録 |
|---|---|---|
| 10月1日〜31日 | SOPHIA → 渋川市 | 63記事・62移動 |
10月のルート
1日2クリックを、日ごとに並べると次のようになります。
| 日付 | その日の2クリック |
|---|---|
| 10月1日 | SOPHIA → 街 (SOPHIAの曲) → 松岡充 |
| 10月2日 | 松岡充 → ロック (音楽) → エレクトリック・ギター |
| 10月3日 | エレクトリック・ギター → フェルナンデス (楽器メーカー) → フェルナンデス・ZO-3 |
| 10月4日 | フェルナンデス・ZO-3 → アンプ (楽器用) → オーバードライブ (音響機器) |
| 10月5日 | オーバードライブ (音響機器) → エフェクター → ワウペダル |
| 10月6日 | ワウペダル → オートワウ → ローパスフィルタ |
| 10月7日 | ローパスフィルタ → オペアンプ → 集積回路 |
| 10月8日 | 集積回路 → マイクロプロセッサ → Intel 4004 |
| 10月9日 | Intel 4004 → 4ビット → バイナリ |
| 10月10日 | バイナリ → バイナリエディタ → 十六進法 |
| 10月11日 | 十六進法 → 機械語 → BASIC |
| 10月12日 | BASIC → Visual Basic for Applications → Microsoft Excel |
| 10月13日 | Microsoft Excel → 表計算ソフト → セル |
| 10月14日 | セル → 細胞 → DNA修復 |
| 10月15日 | DNA修復 → 放射線療法 → 抗がん剤 |
| 10月16日 | 抗がん剤 → メトトレキサート → 分子標的治療 |
| 10月17日 | 分子標的治療 → イマチニブ → フィラデルフィア染色体 |
| 10月18日 | フィラデルフィア染色体 → 造血幹細胞 → 造血幹細胞移植 |
| 10月19日 | 造血幹細胞移植 → 臍帯血 → 移植片対宿主病 |
| 10月20日 | 移植片対宿主病 → 免疫抑制剤 → サイトメガロウイルス |
| 10月21日 | サイトメガロウイルス → ヒト → 人間 |
| 10月22日 | 人間 → コミュニケーション → コミュニケーション能力 |
| 10月23日 | コミュニケーション能力 → 協調性 → ビッグファイブ (心理学) |
| 10月24日 | ビッグファイブ (心理学) → 進化論 → 進化論 (曖昧さ回避) |
| 10月25日 | 進化論 (曖昧さ回避) → 進化論 (SOPHIAのアルバム) → ミサイル (SOPHIAの曲) |
| 10月26日 | ミサイル (SOPHIAの曲) → ソフィーナ → 化粧品 |
| 10月27日 | 化粧品 → マスカラ → メイベリン |
| 10月28日 | メイベリン → 瀬戸朝香 → V6 |
| 10月29日 | V6 → デイヴ・ロジャース → ユーロビート |
| 10月30日 | ユーロビート → 頭文字D → 榛名山 |
| 10月31日 | 榛名山 → 伊香保温泉 → 渋川市 (群馬県) |
大きく分けると、次のような旅でした。
SOPHIA → 楽器・電子回路 → コンピューター・Excel → 医療 → 人間・心理学 → 再びSOPHIA → 化粧品・芸能 → ユーロビート・頭文字D → 群馬
学生時代に好きだったSOPHIAから出発
学生時代は、SOPHIAとBRAHMANをよく聴いていました。当時聴いていたロックバンドの中でも、特に好きだったのがSOPHIAです。
社会人になってからは、音楽の好みが打ち込みを中心としたダンスミュージックへ移りました。学生時代とは聴く音楽がすっかり変わり、あれほど好きだったSOPHIAもBRAHMANも、まったく聴かなくなりました。
ところが、長期入院したときは、それまで好んで聴いていたダンスミュージックを聴く気になれませんでした。
当時は、本当に死を覚悟していました。そんなときに、気分を盛り上げるような曲を聴く気持ちにはなれなかったのだと思います。普段は好きだった音楽も、そのときの自分の気持ちには合いませんでした。
そんなとき、再び聴くようになったのがSOPHIAでした。長く聴いていなかったのに、そのときは聴けました。学生時代から知っている曲が、入院中の自分には、以前とは違う響き方をしました。
長い入院生活の中で、時間だけはありました。全曲を何度も聴き、アルバムもリリース順に、最初から全部聴き直しました。
学生時代に聴いていた曲が、そのときの自分に元気と勇気と希望をくれました。
入院中に聴こえ方が変わった「ビューティフル」
特に支えになったのは、「ビューティフル」です。
学生時代は、あまり好きな曲ではありませんでした。それが入院中に聴くと、まったく違って響きました。
冷たい部屋のベッドで一人、泣いてしまう夜。愛する人がいて、理想の父親になりたいという思い。曲の中に、自分と重なるものがありました。
同じ曲でも、聴くときの自分によって、こんなにも受け取り方が変わるのかと思いました。
また、「君と揺れていたい」と「THANK YOU」を聴いていると、歌詞が妻への自分の気持ちと重なることに気づきました。もしものときには、この2曲を妻に贈りたいと思いました。
妻は普段、SOPHIAを聴きません。それでも、もしものときにはこの2曲を聴いてほしいと、日記に書きました。
10月の出発地点に選んだSOPHIAには、学生時代の思い出だけでなく、入院中に支えられた記憶も重なっています。
ギターから電子回路、仕事で使うExcelへ
SOPHIAから「街」、松岡充、ロック、エレクトリック・ギターへ進みました。
ギターといえば、子どものころの記憶があります。小学校の低学年だったと思います。叔父が、買ったばかりのZO-3を嬉しそうに見せてくれました。
その後、学生時代には、私もロックバンドに憧れてギターを買いました。ただ、練習はすぐにしなくなってしまいました。
ルートはフェルナンデス、ZO-3、アンプ、オーバードライブ、エフェクターへ。ワウペダル、オートワウからローパスフィルタへ進むと、音楽の話が電子回路の話に変わっていきました。
オペアンプ、集積回路、マイクロプロセッサ、Intel 4004。さらに4ビット、バイナリ、十六進法、機械語、BASICへ。
BASICは学生時代に触れました。その周辺に並ぶ言葉も、当時学んだものです。
そこからVisual Basic for Applications、Microsoft Excelへ。学生時代に学んだ言葉を経て、今の業務でも使う道具に着きました。
音楽から楽器、その仕組み、コンピューターへ。振り返ると流れはつながっていますが、SOPHIAからExcelへ来るとは、出発時には思っていませんでした。
表計算のセルから、入院中に聞いた言葉へ
Excelから表計算ソフト、セルへ。そして、同じ「セル」でも、次に進んだのは細胞でした。
そこからDNA修復、医療に関する記事へと続きます。
この区間では、入院中に聞いたことのある言葉をいくつも通りました。私にとっては、当時の記憶につながる言葉です。
治療はつらかったです。最初は、本当に死を覚悟しました。
それでも、今こうして生きていられるのは、治療があったからです。医療の進歩はすごい。そのことを、自分の経験として強く感じています。
音楽の記事から始めた旅が、入院中に自分を支えてくれた曲を思い出させ、そのあとには治療の記憶につながる言葉まで現れました。
苦手なコミュニケーションを通り、もう一度SOPHIAへ
医療に関する区間を抜けると、ヒト、人間、コミュニケーション、コミュニケーション能力、協調性へ進みました。
コミュニケーション能力。ここは、私の苦手な領域です。
そこからビッグファイブ、進化論へ。そして「進化論」の曖昧さ回避ページを経由し、SOPHIAのアルバム『進化論』へ移りました。
ここは少し強引なジャンプです。
心理学から進化論へ来たところで、同じ名前のアルバムを見つけ、SOPHIAへ戻りました。行き先は決めていませんが、選ぶのは自分なので、好きなものが見えると、やはりそちらへ進みたくなります。
『進化論』から「ミサイル」へ。そこから、CMのタイアップでつながるソフィーナに進みました。
10月の出発地点だったSOPHIAに、一周して戻ってきたような区間でした。
化粧品からユーロビート、学生時代に読んだ『頭文字D』へ
ソフィーナから化粧品、マスカラ、メイベリン、瀬戸朝香、V6へ。そこからデイヴ・ロジャース、ユーロビートを経て、『頭文字D』に着きました。
『頭文字D』は、学生時代に読んでいた漫画です。
アニメでは、デイヴ・ロジャースの曲も使われていました。車が走る映像とユーロビートがぴったり合っていて、とにかくかっこよかったのを覚えています。
10月の前半は、入院中に聴いていたSOPHIAを思い出しました。後半では、学生時代に夢中になった作品と、その映像に重なる音楽へ戻ってきました。
ロックからダンスミュージックへ好みが移った話もしましたが、こうして振り返ると、車が走る映像と一緒に聴いたユーロビートも、記憶に残っています。
いつか自分の車で訪れたい、榛名山と伊香保温泉
『頭文字D』から榛名山、伊香保温泉、渋川市へ。ここが10月のゴールです。
作中の秋名山のモデルとなった榛名山。拓海となつきのデートを思い出す伊香保温泉。そして、拓海たちの暮らす街のモデルとなった渋川市へと進みました。
以前勤めていた会社では、出張で群馬県によく行きました。ただ、渋川市には立ち寄る機会がありませんでした。
最近は行っていませんが、いつか自分の車で訪れたいと思っています。
学生時代に読んでいた『頭文字D』の舞台を、自分の車で巡ってみたい。今回の到着地点は、そんな聖地巡礼への気持ちにつながりました。
10月は、音楽に支えられた記憶と、これから行きたい場所へ
10月のルートには、学生時代に好きだった音楽や、学んだ言葉、今も仕事で使う道具が並びました。その途中には、入院中の記憶もありました。
学生時代にはあまり好きではなかった曲が、年月を経て、自分を支える曲になる。以前から知っていた言葉が、自分の経験と結びついて違う意味を持つ。
今月は、そんな変化を思い出す旅でもありました。
SOPHIAから始まった63記事のルートは、最後に『頭文字D』を通って渋川市へ。過去の記憶をたどった先に、これから訪れてみたい場所がありました。
いつかリンクではなく、自分の車で、その続きを走ってみたいと思います。
