
2026年10月7日、WordPress公式ドキュメントと現行のwp-config.php仕様に合わせて更新しました。
WordPressのSecurity Keys(認証用ユニークキー)とSalts(ソルト)は、ログインCookieなどの認証情報を保護するために使われます。値を新しくすると既存のログインCookieが無効になり、ログイン中の全ユーザーが再ログインを求められます。
通常はWordPressのインストール時に安全な値が設定されています。空欄や初期文字列のままなら設定し、侵害が疑われる場合や計画的に認証Cookieを無効化したい場合は新しい値へ交換します。
Security KeysとSaltsとは
「ログイン状態を保存する」を選ぶと、ブラウザには認証用Cookieが保存されます。Security KeysとSaltsは、このCookieを安全に署名・検証するためのランダムな秘密値です。
これらはユーザーのパスワードそのものではありませんが、第三者へ公開してはいけません。GitHubなどの公開リポジトリ、質問サイト、スクリーンショットへ実際の値を載せないでください。

wp-config.phpにある8つの設定
WordPressルートディレクトリのwp-config.phpに、次の8つの定数があります。
AUTH_KEYSECURE_AUTH_KEYLOGGED_IN_KEYNONCE_KEYAUTH_SALTSECURE_AUTH_SALTLOGGED_IN_SALTNONCE_SALT
put your unique phrase hereのような初期文字列や空欄になっている場合は、ランダムな値へ置き換えます。

安全に変更する手順
wp-config.phpをバックアップする- アクセスの少ない時間帯を選ぶ
- WordPress.org公式のSecret-Key Serviceを開く
- 表示された8行をすべてコピーする
wp-config.phpの8行だけを置き換えて保存する- サイト表示と管理画面への再ログインを確認する
データベース設定や「編集が必要なのはここまでです」の行は変更しないでください。

WP-CLIで更新する方法
SSHとWP-CLIを利用できる環境では、WordPressのルートディレクトリで次を実行できます。
wp config shuffle-salts
実行前にwp-config.phpをバックアップし、実行後はブラウザで再ログインしてください。
変更すると何が起きる?
- ログイン中のユーザーが強制的にログアウトされる
- 「ログイン状態を保存する」で作られたCookieも無効になる
- 投稿、画像、ユーザー、パスワードが削除されるわけではない
- 変更直後に再ログインできれば正常
変更すべきタイミング
- 初期文字列や空欄のままになっている
- wp-config.phpやサーバーへの不正アクセスが疑われる
- 退職者・外部担当者を含む既存セッションを一斉に無効化したい
- セキュリティ事故対応の手順として認証情報をローテーションする
頻繁に変更するだけでサイト全体の安全が保証されるわけではありません。WordPress本体・テーマ・プラグインの更新、強固なパスワード、二要素認証、最小権限、バックアップも併用します。
ハッキング後はSalts交換だけで終わらせない
侵害が疑われる場合、Saltsの交換は既存セッションを無効化する一手段です。管理者パスワードの変更、不審ユーザーの確認、改ざんファイルの調査、プラグイン更新、アクセスログ確認も必要です。
詳しい仕様はWordPress公式のwp-config.phpドキュメントで確認できます。
まとめ
- Security KeysとSaltsはログインCookieなどの認証情報を保護する秘密値
- 実際の値は公開しない
- 変更前にwp-config.phpをバックアップする
- 変更すると全ユーザーがログアウトされる
- 侵害対応では他の調査・更新も同時に行う


コメント